SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:予想時にレースのペースも予想してみる

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は以前のペースの話に引き続き、ペースを予想にどう活かすかという事をちょっと考えてみたいと思います。

以前の記事「競馬雑学:ペースの速い遅いはどうやってみるの?」からの続きのような内容です。
予想の時に、どんなペースになるか想像して、ちょっと頭に入れておいたほうがいい、って話。

前回の続き、短距離戦のペースを知る

例えば…をちょっと探してみました。

短距離戦のハイペースだったレースは、2000年キングヘイローが勝利した高松宮記念、前半600mが33.1秒、ラップタイムが11.9 - 10.5 - 10.7と流れています。200mを10秒台で走っている箇所が二箇所(つまり400mを20秒台で走っている)あるため、後半の上がり三ハロンのラップタイムは11.4 - 11.8 - 12.3と言う具合に脚を使わされた各馬が前半のタイムと比較して後半のタイムが落ちていることが分かります。

一方で短距離戦のスローペースだったレースは2010年シルクロードS。道中二番手追走のアルティマトゥーレとハナを切ったショウナンカザンが前残りでワンツーフィニッシュのレース。
前半600mが34.4秒、ラップタイムが12.2 - 11.1 - 11.1とスタートからゆったり流れています。スタート直後は200mを12秒台で走っており、後半の上がり三ハロンのラップタイムが11.2 - 11.0 - 11.5と言う具合に道中のタイムがほぼ一定で流れていることが分かります。各馬レース終盤にスパートを掛けてスピードを上げているはずが、道中すべて均一のタイムで流れている、短距離戦でこの状態はスローペースと判断できます。実際上がり三ハロン最速の脚を使った馬でも前をとらえることはできず、二番手を走っていたアルティマトゥーレがメンバー中二位の上がり三ハロンのタイムを記録するような逃げ馬にとって余裕を残したレース展開となりました。

ペースの速い・遅いはどう使う?

レース中にペースが速い・遅いを判断できたとしても、それが馬券に直結することは少ないので、あくまで予想するときに使います。

  • 前走はペースが遅かったから前残り、今回は速くなるから前走より差し・追い込みの台頭があるだろう。
  • 前走はペースが速かったから前崩れ、今回は遅くなるから前走より逃げ・先行を中心に予想しよう。
  • 前走はハイペースで潰れてしまった逃げ馬、しかし今回は単騎逃げでマイペースの走りができそうだ、逃げ残りがあるだろう。
  • 逃げ馬が複数出走するが、もう一頭は控えて二番手だろう。ということはペースはある程度落ち着くから前残りは警戒しておきたいな。
  • 逃げ馬が複数出走するので、互いにハナを譲らずペースは速くなるだろう。と、いう事は逃げ馬だけでなく先行馬も道中で脚を使わされることになりかねない。差し・追い込み馬中心で検討したほうがよさそうだ。

ここまででお気づきかもしれませんが、ペースが速い・遅いを握っているのはあくまで逃げ馬です。しかもハナを切って先頭を走る逃げ馬です。
逃げ馬がどう動くか、これがそのレースでのペースとなり、差し追い込み馬のレースの成績にも影響を及ぼしてくる、これが「ペース」という予想ファクターとなります。