、今週は阪神競馬が開幕週を迎えます。伝統の京都記念が開催。
東京では、牡馬に重要な一戦となる1800m戦共同通信杯と、牝馬のクイーンCが開催。
平場では、土曜東京6R未勝利戦にレーヴドモンドが鞍上石川JKに乗り替わりで出走予定。
ただ新馬戦で勝ち負けして二戦目を迎える有力馬が多数出走してくる状況で、未勝利戦大敗後の立て直しとなる一戦で相手関係があまり良くない状況ですが少しでも上を狙ってくれればうれしいです。
京都記念
センテリュオが引退レースを迎えるレースとなるはずだった今年の京都記念。
2200m戦は好結果が多いですし、左回り2000mだった前走は度外視し、得意の舞台に戻るここで最後の花道を、と思っていたら回避、そのまま引退し繁殖入りとなることが発表されました。
そうなると残った紅一点ラヴズオンリーユー、別定戦で斤量54キロ、瞬発力勝負というより持続力勝負となる傾向の阪神2200mはラヴズオンリーユーにとってもってこいの舞台に見えてきます。宝塚記念や去年のエリザベス女王杯と同じ阪神2200m戦でラッキーライラックと0.1秒差の勝負で三着だった去年のエリザベス女王杯が光って見えてきます。気になります。
で、エリザベス女王杯以外でもう一つの阪神2200mGI宝塚記念、去年クロノジェネシスに1.8秒差とはいえサートゥルナーリアやメイショウテンゲン、ラッキーライラックといったメンツに先着となる三着と好走したモズベッロも当然気になる一頭です。
天気予報によれば日曜は雨が降る可能性もあって、多少渋った稍重馬場となると去年の宝塚記念のような馬場になることも。前走のAJCCもまずまず走っていますし、モズベッロ、これも気になる一頭です。馬場が渋ったらラヴズオンリーユーよりモズベッロのほうが魅力的に映ります。
そしてダービー馬ワグネリアンも去年の宝塚記念から久々に出走してきます。
ただ去年の宝塚記念は13着と大敗、喉の手術明け、そして（あくまで個人的には、ですが）本質は瞬発力勝負の馬と思っているのでここではちょっと苦しいかも。一叩きして様子見という感じかなぁと。
ただ阪神コースの実績はあるので軽視は禁物なのかも、という迷いもあります。
ワグネリアンよりステイフーリッシュがちょっと気になっています。前走AJCC四着、モズベッロと同タイムですが着順は先着、叩き二走目[0-0-0-2]はあまり良くないですが2200m戦の実績は去年の京都記念三着も含め多数あるし、阪神コースも鳴尾記念やチャレンジC（いずれも三着）での実績もあってコース適性もありそう、勝ち切れないまでも連下には。
クイーンC
一昨年クロノジェネシスが勝利したレース。今年も出世馬を輩出できるか楽しみなレース。
というのも、人気の一角になりそうなPOG馬アールドヴィーヴルが出走するのがその一因、デビュー戦を勝利に導いてくれた鞍上松山JKで飛躍を期待したいです。
その新馬戦は派手なレース振りでした。
スタートはお世辞にも良いとは言えず後方からの競馬になってしまいます。新馬戦では有力馬が沈んでしまうような厳しい位置取りでレースを進めますが、直線で外に持ち出してから一気に突き抜けて最後はクビ差でしたが見事な勝利でした。
ハナを切って逃げた馬が二着・三着に粘り込んでいましたし、三コーナーから四コーナーに掛けて早め二番手追走のヴィジュネルが二着で勝ったアールドヴィーヴルとはクビ差の競り合いだったように基本的に前残りの競馬。しかしその中を他馬とは次元の違う上がりの脚で一気に追い込んでの快勝だったアールドヴィーヴル。なんだかPOG馬というのも含めて大きな期待を掛けてしまいます。
二着馬ヴィジュネルはその後に即未勝利戦を勝ち上がり、1勝クラスの白梅賞を勝利しています。ジュニアCで六着だったヴィルヘルムとアタマ差接戦だったのは、うーん、ちと考えものですが。
先週のエルフィンSに出走していたディヴァインラヴもこの新馬戦に出走しており四着とマズマズ走っています。ただエルフィンSは八着と大きく負けてしまいました。
この辺も…、なんだか強調していいのか、（不良馬場だったし）あまり過度な期待は禁物なのか判断は難しい所ですが、それでも期待してしまう一戦になりそうです。
血統は、半姉がフアナ、母イザベルという血統なので、1600m戦で今ひとつだったとしても、さらに距離延びて良さそう、ここの走りはじっくり見ておきたいです。
とはいえ、人気は重賞で勝ち負け、前走シンザン記念でも四着に好走したククナなり、前走阪神JFでは大敗もその前のサウジアラビアRCでステラヴェローチェに続く二着と好走したインフィナイトのような重賞実績のある実績馬、さらに二戦二勝無敗の超が付く良血馬アカイトリノムスメも出走してきます。
二連勝で京王杯2歳S五着のリフレイムも出走するし、かなりレースレベルは高そう、アールドヴィーヴルにとっては高い壁ですが、ここを超えればクラシックも見えてきそうな一戦になりそうです。
共同通信杯
サウジアラビアRCを勝利して続く朝日杯FSで二着と好走したステラヴェローチェの年明け初戦となる一戦。注目度は高そうでステラヴェローチェがどんな勝ち方をするかに注目が集まるレースになりそうです。
ですが、デビューから名手ルメールJKが手綱を取るキングストンボーイの巻き返しというのも、もしかしたらと思わせるところはありそう。前走勝利した1勝クラスのベゴニア賞でクビ差接戦だったステラリアがクイーンCに出走してくるので、この結果を見て判断してもいいかも、なんて思いました。
圧倒的人気を集めそうなステラヴェローチェの鞍上横山典JKと親子でワンツーフィニッシュもありそうな横山（武）JKの騎乗馬は二戦二勝無敗のエフフォーリア。
遡れば90年代最強牝馬の一頭ヒシアマゾンの半姉が祖母（母の母）というなかなかにアツい血統です。期待のエピファネイア産駒だし、なんか気になってしまいそう。
しかし、一戦一勝馬にもかなり強そうな馬が。しかも牝馬、レフトゥバーズです。
クイーンCにも登録していたような気がしますが、出走は共同通信杯のほうに。ちと狙いは不明ですが、前走は圧巻の競馬でした。
二着に三馬身半差の完勝だったのですが、坂を駆け上がったところ残り200mくらいで後続を一気に突き放す脚が尋常ではありませんでした。上がりが他馬より一秒以上早いというとんでもない末脚、スタートもそれほど悪くなく道中はしっかり脚を溜めていました。あのレース振りがここでも見られるならステラヴェローチェと互角に勝負したとしても不思議じゃないような気がします。うーん、なんでクイーンCでなく共同通信杯を選択したんだろう…。
クイーンC出走ならかなり人気の一角となりそうですがここならそれほど人気は出ないかもしれない、このメンバーなら狙って面白い一頭と思いました。
