ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は競馬界の引退シーズンである二月にちなんで、一足先に2024年でラストランを迎えた印象に残っている馬を振り返ってみようと思います。前回に続いて今回は牝馬を。
スタニングローズ
昨年引退した牝馬の中で一番思い入れが強いのはやはりスタニングローズです。バラ一族の後継者としてこれから繁殖牝馬としての役割にも期待が掛かります。
母ローザブランカは二連勝で挑んだ紫苑Sで六着に敗戦となりクラシックに乗ることができませんでしたが、スタニングローズはその紫苑Sを勝利しただけでなく、二歳時から重賞戦線で結果を残し、三歳春にはフラワーC勝利、本番のオークスも10番人気ながらスターズオンアースに次ぐ二着入線と、春のクラシックで好走を見せました。
さらに秋には前述の紫苑S勝利に続き秋華賞を勝利、一族でローズキングダム以来となる久々のGI制覇ももたらした一頭です。
その後は距離やコース、稍重・重馬場などあまり好走条件に合うレースに出走出来なかったこともあり、成績は低迷しましたが二年後の2024年エリザベス女王杯を勝利してGI二勝目を挙げ、この勝利が評価され2024年JRA賞となる最優秀四歳以上牝馬を受賞しました。
やっぱり復活のエリザベス女王杯はすごく印象に残っています。
予想2024:京都11R-エリザベス女王杯 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
振返2024:京都11R-エリザベス女王杯 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
前回(が二年前)のエリザベス女王杯は秋華賞からのローテか重馬場が祟ってか14着と大敗しましたが、2024年のエリザベス女王杯はC.デムーロJKを背に見事前目押し切りで二馬身差の勝利を収めました。痺れましたね。
でもオークスで惜敗したスターズオンアースの三冠を阻止した秋華賞も思い出深いレースです。
予想2022:阪神11R-秋華賞 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
振返2022:阪神11R-秋華賞 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
このとき半馬身差で二着に退けたのが後にマイルCS勝利を始めとして海外国内問わずGI好走を見せるナミュールでしたし、三着が春の二冠馬スターズオンアースだったことを考えると、この秋華賞勝利もかなり印象に残っているレースです。
ただ、GIじゃないけどフラワーC勝利もなかなか印象としては捨てがたいレース。
予想2022:中山11R-フラワーC - SpecialなWeekを目指す競馬日記
振返2022:中山11R-フラワーC - SpecialなWeekを目指す競馬日記
本命にしたときに期待に応えてくれる、ステキな牝馬でした。
スターズオンアース
どっちかというと、倒すべき一番人気馬という印象のスターズオンアース。
赤松賞でナミュールに敗戦し三着、フェアリーSはライラックに、クイーンCではプレサージュリフトにそれぞれ0.1秒差で及ばず二着、しかし重賞二戦連続二着で迎えた桜花賞はテン乗り川田JKを背に七番人気の低評価を覆し快勝、これまで負けた馬たちにまとめて借りを返す勝利となりました。
フェアリーSやクイーンCまでは対抗や▲くらいには狙っていたものの、本番ではノーマークでした。
しかもドゥラメンテ産駒らしく距離も融通がきく、続くオークスも上がり三ハロンメンバー最速の脚で直線を走り切って二冠を達成しました。
その後は勝ちこそなかったものの、全てGIをピンポイントで出走し2023年有馬記念二着まで常に勝ち負けを続けていました。
2024年の海外遠征から、秋二戦は奮わなかったものの、枠の良し悪しもあったと思いますし、モタれる癖が強くなったような印象もありました。同期で共にしのぎを削ったスタニングローズと違って適鞍じゃないヴィクトリアマイルとか右回りの大阪杯や有馬記念でも結果を残しているのはさすが二冠馬と言える走りでした。
思い出のレースは的中できたレースでいえば三連複的中の秋華賞ですが、スターズオンアースの能力を垣間見たというレースという意味で2023年有馬記念が印象に残っています。絶対不利な大外枠でルメールJKの好騎乗もあってドウデュースの復活勝利に続く二着入線は並みの牝馬には難しい芸当だと思いました。
マスクトディーヴァ
GI級の素質と言われながらあと一歩でGIに手が届かなかった一頭です。
個人的にも正直どこかGIを一勝くらいはすると思っていました。その非凡な才能を見せてくれたのが重賞初挑戦となったローズS、後方から一気に追い込んで来た一番人気ブレイディヴェーグの追撃を振り切って上がり二位の脚を使って重賞実績馬を尻目に勝ち切りました。続く秋華賞もリバティアイランド相手に真っ向勝負、リバティアイランドを上回る上がり三ハロン33.5秒という鬼脚を発揮して早目に抜け出したリバティアイランドを唯一追撃しました。結果は一馬身差二着に終わりましたが、このレース振りに加えて、前走ローズSで負かしたブレイディヴェーグが秋華賞をスキップしてエリザベス女王杯を勝利したことで、マスクトディーヴァの評価はさらに上がったと思います。
ただ、これだけの走りを見せたマスクトディーヴァですが、ルーラシップ産駒によくあるゲート難で取れるレースを取りこぼしたり、本番ヴィクトリアマイルではテンハッピーローズの大駆けに三着に終わったり、能力を感じさせる走りと裏腹にあと一歩が足りない感じがもどかしい一頭でした。
2024年秋に府中牝馬Sで秋初戦を上々の滑り出しで本番エリザベス女王杯を目標としているところで、重度の屈腱炎を発症。長期休養となる診断だったこともあり引退、繁殖入りとなりました。まだまだこれからの馬だったのでもったいない反面、現役時代に使い込まれなかった戦歴で能力の底を見せていない状態での引退には、産駒への期待が高まるような感じがしています。
産駒デビューの時はPOGで狙ってみたい一頭のような気もします。
思い出のレースは馬券をハズしたけど三冠リバティアイランドに迫った秋華賞です。あの末脚はこの馬の能力を感じさせるものがありました。
メロディーレーン
小柄なアイドル、メロディーレーンも2024年メトロポリタンSを最後に引退を迎えました。
主に長距離戦線で活躍した馬ですが、特筆すべきはやはりその馬体重、デビュー時に336kgという小柄な馬体重で、2024年クラスターCに平地最高馬体重での勝利を記録したドンフランキーが607kgという巨漢の馬体と比べるとおよそ半分の馬体重しかありません。
通常小柄な馬は大成しないのが通説のようですが、メロディーレーンはその小柄な馬体でも大柄な牡馬と混じって距離の長いところを中心に活躍してきました。全四勝は全て条件戦ですが、オープンクラスやGIで時折見せる掲示板くらいの好走に小柄な馬でもやれるという可能性を感じさせるメロディーレーンの走りでした。
思い出のレースは上がり最速を記録した菊花賞、牡馬相手に3000mを走り切り最後は上がり三ハロンメンバー最速の末脚で後方から一気に勝ったワールドプレミアに0.4秒差となる五着掲示板まで飛んで来ました。軽量馬らしくない揉まれてもくじけないメンタル面が印象的な一頭です。