ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は電撃引退ともいえる九州の星ヨカヨカの引退と繁殖入りについて。
スプリンターズSに一頭足りないある馬名
スプリンターズSの登録馬が続々と、しかしそこには北九州記念を勝利し、熊本産馬の星で九州産馬初のJRA重賞勝利をおさめたヨカヨカの馬名がありませんでした。
三歳牝馬ながら古馬相手の北九州記念を勝利したヨカヨカ、2歳時に異例の斤量57キロを背負いながら周囲の馬を軽く三馬身半ちぎって圧勝したヨカヨカ、残念ながら本番のスプリンターズSを迎える前に引退の憂き目にあってしまいました。
駆け抜けた競走生活を振り返ってみる
JRA発表で9月22日にヨカヨカが競走能力喪失による引退、繁殖入りが発表されました。
最初にヨカヨカを本命にしたのは、ひまわり賞でした。
予想2020:小倉9R-ひまわり賞 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
フェニックス賞の勝ちっぷりから、九州産馬限定のレースでは力が違うだろうと本命に。
振返2020:小倉9R-ひまわり賞 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
2歳戦では異例の57キロの斤量はどうだろう?と思うところがあったものの、そんな斤量差をものともせず逃げ切って圧勝。
三連単の的中がなかなかできなかった年に三連単の的中を運んでくれました。
そして、中央競馬初の九州産馬による重賞制覇を期待され、ファンタジーSに挑みます。二番人気でした。
予想2020:阪神11R-ファンタジーS - SpecialなWeekを目指す競馬日記
振返2020:阪神11R-ファンタジーS - SpecialなWeekを目指す競馬日記
結果はメイケイエールの快勝、ヨカヨカは五着に終わりました。
阪神JFに挑戦もさすがに前走ファンタジーS勝利のメイケイエールや無敗のソダシを差し置いて本命にするわけにもいかず、複勝を一点だけ。
予想2020:阪神11R-阪神JF - SpecialなWeekを目指す競馬日記
振返2020:阪神11R-阪神JF - SpecialなWeekを目指す競馬日記
さすがに複勝圏内も厳しいかなと思っていたのですが、メイケイエールの出遅れも関係してか10番人気の低評価を覆す力強い逃げを打ち、五着に粘り込みました。
これもあって、翌年の始動戦となったフィリーズレビューでは▲評価に。
予想2021:阪神11R-フィリーズレビュー - SpecialなWeekを目指す競馬日記
振返2021:阪神11R-フィリーズレビュー - SpecialなWeekを目指す競馬日記
狙った他の予想馬の誰よりも最先着となる二着、展開が前残りで味方したこともあり、始動戦としては上々の結果となりました。
ただ、流石の桜花賞は厳しいだろう、ということで無印。
振返2021:阪神11R-桜花賞 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
白毛馬初のクラシック制覇という偉業のなかで結果は17着、11番人気だったので仕方なし。
そして、短距離戦へシフト。その次走は葵Sに出走でした。
振返2021:5月29日各場メインレース<葵S/欅S> - SpecialなWeekを目指す競馬日記
後に四連勝でキーンランドCを勝利するレイハリアにハナ差惜敗となる二着、葵Sで改めて力は見せました。
古馬初対戦となるCBC賞ではさすがに狙えなかったのですが、
振返2021:小倉11R-CBC賞 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
掲示板確保の五着、一番人気だったことを考えると、世間の評価からは物足りない結果だったかも。
しかし、その次走の北九州記念では、
振返2021:小倉11R-北九州記念 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
CBC賞で勝利したファストフォースを二着に従えて見事勝利、九州産馬初の重賞制覇を達成するに至りました。
これまで重賞に届きそうで届かなかった戴冠、相手もこれまで負けてきたファストフォースやシゲルピンクルビーだけでなく、モズスーパーフレアのようなGI馬を相手取っての勝利でした。
結局スプリンターズSを目指した秋は出走することなく引退、この北九州記念が事実上の引退レースとなってしまいました。
熊本産馬の星は九州産馬の星でもあった
ヨカヨカの世代は、白毛馬初を次々と更新していくソダシと同じ世代。
白毛馬初の重賞(芝の)制覇や、GI初制覇、クラシック制覇など、ソダシは次々と課題を乗り越えて"白毛馬初"を更新してきました。
しかし、その傍らでヨカヨカも九州産馬・熊本産馬の初を更新してきたという例年にない世代だったように思います。
三歳で繁殖に上がるということは、産駒の数も必然的に多くなりそう、九州産馬の星からまた中央競馬初が生まれることに期待して、ヨカヨカの新たなる門出を見守りたいと思います。